前置胎盤(ぜんちたいばん)
こんにちは!
前置胎盤についてまとめました。
前置胎盤とは?
「胎盤が正常な位置より低い位置(子宮に近い側)についてしまい、胎盤が子宮の出口の一部あるいは全部を覆っている状態のこと」
100人に1人が前置胎盤と言われています。
経膣分娩は
赤ちゃん→胎盤
の順番です。
一方、前置胎盤の場合は、
胎盤→赤ちゃん
の順番です。
この順番だと、胎盤が出る時に大量の出血が起こります。
また、胎盤が出た時点で赤ちゃんは胎盤からの栄養が途切れてしまい、しかも赤ちゃん自体はまだ子宮内にいるので呼吸もできない状態になってしまいます。
ですので、前置胎盤の場合には、ほぼ100%帝王切開で分娩します。
前置胎盤は、超音波を使って検査します。
前置胎盤と診断されても、妊娠初期などの早い時期の場合、妊娠が進み子宮が大きくなると徐々に胎盤が上にあがり、前置胎盤ではなくなることが多くあります。
なので、妊娠中期くらいまでに前置胎盤と診断されてもあまり心配しなくて大丈夫です。
しかし、妊娠31週目くらいに前置胎盤と診断された場合、そこから出産までの間に胎盤が上がって前置胎盤ではなくなる例はほとんどありません。
前置胎盤になりやすい人とは?
- 高齢で妊娠した人
- たばこを吸っている人
- 出産経験が多い人
- 双子を妊娠した人
- 子宮の手術を受けたことがある人(帝王切開、流産・妊娠中絶手術)など
ただ、前置胎盤がおこる理由はよくわかっていませんが、最近増えています。
前置胎盤はどんな症状がでるのか?
前置胎盤は無症状です。
妊婦健診の時に超音波検査で見つかることがほとんどです。
ただ、痛みは無いけど、なぜか急に膣から出血してくる時があります。
これを警告出血といいます。
警告出血は、少量の出血が数回というのが多いのです。
しかし、初めての警告出血がいきなり大量ということもあります。
出血がある場合は、すぐに産婦人科を受診してください。
お腹が張ると出血しやすいです。
特に、妊娠28週目以降にはお腹が大きくなり、張りやすくなります。
そのため、その時期以降の出血が多いです。
しかし、妊娠28週目より以前の週数でも油断はできません。