妊娠糖尿病の恐怖
こんにちは!
今回は妊娠糖尿病についてです。
妊娠中に「妊娠糖尿病」と診断された場合、妊婦さんと赤ちゃんの健康を脅かす危険が上昇します。
自分は痩せているから大丈夫!と思っているあなた、実は痩せている人でも妊娠糖尿病になります。
ちなみに糖尿病と妊娠糖尿病は違う病気です。
妊娠糖尿病とは?
「妊娠中に初めて血糖値が高い状態(糖代謝異常)が起きること」です。
糖代謝異常とは、血糖値が正常の範囲を超えている状態のことです。
日本人の妊婦さんのうち、10人に1人が妊娠糖尿病になっています。
妊娠前からすでに「糖尿病」と診断されている場合や、妊娠中に「糖尿病」と診断された場合は妊娠糖尿病には含めれないです。
妊娠前に「糖尿病」と診断されている場合、妊娠糖尿病より症状としては重度の状態ですので、血糖値をしっかり正常の範囲に管理する必要があります。
妊娠糖尿病のエピソード
24歳8ヶ月の妊婦です。2ヶ月前に妊娠糖尿病といわれ入院していました。
入院中も退院後も、インシュリンが効かず、食後血糖値は高いです。
食後に血糖値測っては泣いて、食事が怖くて泣いて、食べれない日もあり、そんな日は子どもが低体重になってしまう、と大後悔。頑張って食べてまた高血糖に落ち込み。
それでも食欲はあり、食後は狂ったように歩いて、「若いのに、お金ないのにこんな病気になってしまった」と、自分が情けなくなって泣いて、マクドナルドのCM見ては泣いて、胎動を感じてはゴメンネと泣いて、もう感情がめちゃくちゃです。
周りは良い人ばかりで支えられていますが、「食生活が悪いから」「運動してないから」等と決め付けられることもあり、そのたびにやはり一人で泣いてしまいます。
普段の食生活も運動も普通ですし、ずっと痩せ形でした。
本当につらい…泣こうが落ち込もうが私は前に進んで無事出産しないといけないと自分を叱咤します。
赤ちゃんを失う病気をされる方もいることを考えれば私は幸せです。
でも、感情がめちゃくちゃなんです。
なにか元気の出るお話はありませんでしょうか。
引用:http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2011/1107/458688.htm
妊娠糖尿病になると何が起きるのか?
妊娠糖尿病になると、おなかの中の赤ちゃん(胎児)も高血糖になり、さまざまな合併症が起こります。
妊婦さん
妊娠高血圧症候群、羊水量の異常など。
胎児
流産、巨大児、心臓の肥大、黄疸、胎児死亡など。
赤ちゃんが巨大児になってしまった場合、帝王切開での出産になってしまいます。
妊娠糖尿病になってしまった場合、出産後に「糖尿病」になってしまう危険性が7倍増加します。
さらに、妊娠糖尿病にお母さんから生まれた子どもは、将来糖尿病や肥満などの病気になる危険性が高くなります。
妊娠糖尿病はとても恐ろしい病気なのです。
妊娠糖尿病の診断
妊婦健診の時に随時血糖値(ずいじけっとうち:ご飯を食べている状態での血糖値)を検査して、血糖値が高い場合はブドウ糖負荷試験という検査を行います。
ブドウ糖負荷試験は、簡単にいうと砂糖(厳密には違いますが)を飲んでその後の血糖値を調べる検査です。
妊娠初期の妊婦健診の時に妊娠糖尿病でなくても、妊娠中期や後期にかけて血糖値を下げるインスリンというホルモンが働きにくくなり、血糖値が高い状態になってしまう可能性があるので、妊娠中期(24~28週)にもう一度妊娠糖尿病の検査を受ける必要があります。
太っている人、両親や祖父母が糖尿病の人、高齢で妊娠した人、巨大児を出産した経験がある人などは、妊娠糖尿病になりやすいです。
上記の人以外も妊娠糖尿病にかかる可能性があるので、必ず検査を受けてください。
出産後に気をつけること
妊娠糖尿病になってしまった人は、糖尿病になる危険性が高いので、産後6〜12週間たったら必ずブドウ糖負荷試験を受けましょう。
子どもを母乳で育てると、お母さんも赤ちゃんも将来、糖尿病になる危険性が減ります。
なので、母乳で育てましょう!
妊娠糖尿病にならないためには?
- たばこは吸わない。
- お酒はやめる。
- 1日3食ではなく、1回の食事量を少なくして1日4〜6食にする。
- だらだら座っている時間を少なくする。
- 食後は少しでも歩く。
結局は食事が大事でしょ?と思われる方が多いと思います。
でも、食事に気をつけても妊娠糖尿病になる場合があります。
なので食事+運動が大切です!
血糖値を下げる唯一の方法は、「歩く」ことなのです。
また、だらだら座っている時間を少なくすることもとても大切なので、気をつけましょう!